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2026.05.08

オフィスレイアウト事例6選|目的別にわかる改善アイデアと成功ポイント

カテゴリー :
その他ノウハウ
キーワード :
オフィスづくりコストコミュニケーションゾーニングブランディングレイアウト事例出社したくなる出社回帰
オフィスレイアウト事例6選|目的別にわかる改善アイデアと成功ポイント

オフィスレイアウトは単にオフィスの見栄えを整えるものではなく、企業課題を解決し、働き方や成果に影響を与える重要な要素です。この視点がないまま設計すると、「おしゃれだけれど使いづらいレイアウト」になってしまう恐れがあります。

本記事では、目的別にオフィスレイアウト事例を整理し、自社に合った設計の考え方と改善のポイントを解説します。

オフィスレイアウト事例は“目的別”に見るべき理由

オフィスレイアウトは従業員の働き方に直結する重要な要素であり、目的に応じて最適なレイアウトを導入する必要があります。

オフィスレイアウトは課題解決の手段

オフィスレイアウトは、単なる「見た目のデザイン」ではなく、企業が抱える課題を解決するための手段です。

同じ「オフィス改善」というテーマでも、課題によって最適解は大きく変わります。

例えばコミュニケーション不足が課題であれば、偶発的な会話を促すオープンスペースのようなレイアウトが有効であり、集中力・生産性の低下が課題であれば、個別ブースや静音エリアの整備が重要です。

このように、レイアウトは目的から逆算して設計する必要があります。

よくある失敗パターン

レイアウト設計で多い失敗は、「目的が曖昧なまま導入してしまうこと」です。見た目やトレンドを優先すると、本来の目的とのズレが生じやすくなります。例えば、デザイン性の高いオフィスを導入したものの、動線が悪く移動に時間がかかる、必要な設備が遠い/分散している、といった課題が生じるケースもあります。

またフリーアドレスを導入しても、毎日同じメンバーが席に座る「席の固定化」が起きたり、チームごとに固まってレイアウトが変わらなかったりする問題もよく見られます。

本来は、コミュニケーションの活性化や柔軟な働き方の実現といった目的のもとで設計・運用されるものですが、こうした問題が生じるとかえって非効率になる場合があります。

目的別|オフィスレイアウト事例

以下では、目的別のオフィスレイアウトを実際の事例をもとに解説します。

①コミュニケーションを活性化するレイアウト事例

コミュニケーション活性化の課題として多いのが、「部署間の分断」や「気軽に話しかけづらい環境」です。特に固定席中心のレイアウトでは、関わる人が限定され、偶発的な会話が生まれにくくなります。

事例:株式会社TVer 様|オープンスペースを中心にコミュニケーションを促進するオフィスレイアウト

株式会社TVer様のオフィスでは、この課題に対しオープンなコミュニケーション空間の設計を取り入れています。執務エリアだけでなく、気軽に立ち寄れる共有スペースや打ち合わせエリアを分散配置することで、自然に人が交わる動線を設計している点が特徴です。また、視線や動線が遮られないレイアウトにより、心理的な距離も縮まりやすい環境となっています。
このような設計により、部署を越えたコミュニケーションが活性化し、情報共有のスピードや意思決定の質の向上につながります。コミュニケーション課題を解決するためには、「話す場を増やす」だけでなく、「自然に話せる構造をつくること」が重要です。

②会議スペース不足を解消するレイアウト事例

会議スペース不足の課題は、会議室を固定的な空間として設計していることに起因しているケースがあります。その場合、利用時間が集中することで、必要なタイミングで使えないという問題が発生します。

株式会社SOYOKAZE様のオフィスでは、可変性の高いレイアウト設計を取り入れることでこの課題に対処しています。具体的には、スライディングウォール(可動式間仕切り)を導入し、会議の人数や用途に応じて空間を柔軟に拡張・分割できる構造としている点が特徴です。また、オープンな打ち合わせスペースも併設することで、会議室に依存しない運用を実現しています。

このように「空間を固定しない設計」によって、会議需要のピークを分散し、限られたスペースでも効率的な運用が可能となります。会議室不足の解消には、単純に数を増やすのではなく、柔軟に使える設計が重要です。

会議室不足の原因や具体的な解決策については、以下の記事で詳しく解説しています。

▼会議室不足に終止符を!解消する方法と改装時の注意点を解説

③生産性を向上させるレイアウト事例

生産性向上の課題として多いのが、「集中できる環境がない」「情報共有が非効率」といった点です。同じ空間ですべての作業を行うレイアウトでは、業務内容に適した働き方ができず、効率が低下しやすくなります。

シュッピン様会議室(白・オレンジ)
シュッピン様(ブルー)フリースペース

シュッピン株式会社様のオフィスでは、この課題に対し色によるゾーニングを活用した空間設計を採用しています。オレンジ・青・白の帯状のレイアウトによってエリアを明確に区分けし、それぞれの空間に役割を持たせている点が特徴です。オレンジのエリアは活発なコミュニケーションを促し、青のエリアは落ち着いて集中できる環境、白とガラスのミーティングエリアは思考整理やアイデア創出に適した空間となっています。

このように、色による心理効果とゾーニングを組み合わせ、「作業内容に応じて場所を選択できる設計」とすることで、集中と発想の切り替えがしやすくなります。また、空間全体にグリーン(植栽)を配置することで、視覚的な負荷を軽減し、長時間でも快適に働ける環境を実現しています。

特にIT企業では、業務ごとに環境を切り替えることが重要とされています。詳しい事例は以下記事をご覧ください。

▼生産性を高める!IT企業のオフィスデザインのポイント5選【事例付き】

④ブランディングを強化するレイアウト事例

ブランディングにおける課題の一つは、「企業の価値や世界観が空間に反映されていないこと」です。無機質なオフィスでは、自社らしさが伝わらず、来訪者様や社員に与える印象が弱まってしまいます。

Sales Maker様エントランス
Sales Maker様フリースペース

事例:株式会社Sales Marker 様|ブランドコンセプトを空間全体で表現したオフィスデザイン

株式会社Sales Marker様のオフィスでは、この課題に対しブランドコンセプトを空間全体で表現するレイアウト設計を採用しています。エントランスや共用スペースを含め、デザイン・素材・色使いに一貫性を持たせることで、企業の世界観を視覚的に伝える構成となっています。また、来訪者様の動線も設計されており、オフィス全体がブランド体験の場として機能している点が特徴です。

このように、オフィスを単なる業務空間ではなく「ブランドを体現する場」として設計することで、来訪者様への印象強化だけでなく、社員の帰属意識や企業理解の向上にもつながります。結果として、採用力や企業価値の向上にも寄与するレイアウトとなっています。

⑤出社したくなるオフィスのレイアウト事例

リモートワークが普及する一方で、出社率の低下に直面している企業も少なくありません。その要因として多いのが、「オフィスに来るメリットが感じられない」という点です。リモートワーク環境と差別化できていない場合、出社する理由が生まれにくくなります。

Road Goal Holdings様バーカウンター
Road Goal Holdings様ジム

事例:株式会社Road Goal Holdings 様|バーカウンターやジムを備えた出社したくなるオフィスレイアウト

株式会社Road Goal Holdings様のオフィスでは、この課題に対しオフィスに来る価値そのものを設計するアプローチを採用しています。具体的には、コミュニケーションを促す本格的なバーカウンターや、社員の挑戦を鼓舞するステージ、さらにストイックにトレーニングに向き合えるジムなど、多様な機能を持つ空間を設けている点が特徴です。

これらの空間は単なる設備ではなく、「交流」「発信」「自己成長」といった体験を生み出す場として機能しています。その結果、オフィスが単なる作業場所ではなく、社員が主体的に関わりたくなる場へと変化しています。

近年は出社回帰の動きも見られます。出社したくなるオフィスの考え方や具体的な施策については、以下記事で詳しく紹介しています。

▼出社したくなるオフィスはどう作る?ポイントを事例とともにご紹介

⑥働きやすさを高めるレイアウト事例

働きやすさを高めるオフィスレイアウトを導入する際には、「無理なく働ける環境をつくること」が重要です。特に、集中し続けるだけでなく、適度にリラックスや切り替えができる空間を設けることが、パフォーマンス維持につながります。

そのため、オフィス内にフリースペースを設けることも有効です。フリースペースの設計や活用方法については、以下記事で詳しく解説しています。

▼オフィスのフリースペースは居心地の良い空間に!有効活用するメリットと事例

また、自然要素を取り入れた環境づくりも重要です。グリーンや自然素材を活用することで、心理的なリラックス効果や集中力の向上が期待できます。

こうした環境設計については、以下記事で解説しています。

▼オフィスグリーンは本当に効果的?本物かフェイクかの選び方、取り入れ方をデザイン事例とともにご紹介

HATARABA 大阪支店 フリーアドレス ハイテーブル①

事例:株式会社HATARABA 大阪支店 様|木や照明・グリーンで快適性を高めた居心地の良いオフィスレイアウト

株式会社HATARABA 大阪支店様のオフィスでは、このような考え方を踏まえ、快適性を重視したレイアウト設計が取り入れられています。リラックスできる空間を設けることで、働く人が無理なく過ごせる環境を実現しています。またグリーンの他に、温かみのある木目調の家具や、落ち着いた色合いのソファ、柔らかな照明などを取り入れることで、落ち着きのある居心地の良いオフィスとなっている点が特徴です。

事例からわかる「成功するレイアウトの共通点」

オフィスレイアウトを成功させるための共通点は、以下の4つです。

  • 目的起点で設計されている
  • ゾーニングが明確である
  • 動線が整理されている
  • 柔軟に使える設計になっている

これらを満たすことで、働き方に適した環境が整い、生産性やコミュニケーションの質が向上します。

まず重要なのは、目的から逆算して設計されている点です。コミュニケーションや生産性など、解決すべき課題に応じてレイアウトを決めることで、無駄のない空間設計が可能となります。

次に、ゾーニングが明確であることも欠かせません。集中・打ち合わせ・リラックスなど、用途ごとに空間を分けることで、従業員は作業内容に応じて最適な場所を選択できます。

また、動線が整理されていることで、移動の無駄が減り、自然なコミュニケーションも生まれやすくなります。さらに、可動式の間仕切りや多目的スペースを取り入れることで、将来的な組織や働き方の変化にも対応できます。

自社に合うオフィスレイアウトの選び方【3ステップ】

自社に最適なオフィスレイアウトを選ぶには、以下の3ステップで整理することが重要です。

  • 課題を整理する
  • 優先順位を決める
  • レイアウトに落とし込む

この流れで検討することで、見た目だけでなく実際に効果の出るレイアウト設計が可能となります。

    STEP1 課題を整理する

    最初に行うべきは、自社の課題を明確にすることです。コミュニケーション不足なのか、生産性の低下なのか、あるいは採用やブランディングなのかによって、最適なレイアウトは大きく異なります。課題が曖昧なままでは、効果的なレイアウト設計はできないため、現状の働き方や業務フローを整理し、「どこに無駄や不満があるのか」を洗い出すことが重要です。

    STEP2 優先順位を決める

    複数の課題がある場合は、優先順位を明確にする必要があります。すべてを同時に解決しようとすると、中途半端なレイアウトになり、課題を十分に解決できません。例えば、「まずは生産性を優先する」「次にコミュニケーション改善に取り組む」といったように、目的を絞ることで設計の方向性が明確になります。経営視点に立ち、重要度や影響度を基準に判断することが重要です。

    STEP3 レイアウトに落とし込む

    課題と優先順位が整理できたら、具体的なレイアウトに落とし込みます。ゾーニングや席配置、動線設計を通じて、課題を解決する空間を形にしていきます。その際には、実際の運用まで想定することが重要です。どのように使われるかをイメージしながら設計することで、導入後も機能するレイアウトとなります。

    最適なオフィスレイアウトを実現するために重要なポイント

    オフィスレイアウトを成功させるためには、「デザイン」ではなく「目的」から設計することが重要です。コミュニケーションの活性化や生産性向上など、自社の目的・課題に応じてレイアウトを最適化することで、はじめて効果が発揮されます。

    一方で、単なるレイアウト変更ではなく、課題整理・設計・運用までを一体で考えることも必要です。そのため、自社だけで最適解を導き出すのは難しいケースもあります。

    イルミナでは、企業ごとの課題や働き方を整理したうえで、レイアウト設計から内装工事、プロジェクトマネジメントまでを一貫して支援しています。デザイン性だけでなく、機能性や働きやすさ、将来の変化への対応まで見据えたオフィスづくりを実現できます。

    より具体的なレイアウト事例を知りたい方は、以下資料をご参照ください。

    オフィスが変われば、組織が変わる!【目的別】22のオフィスレイアウト・デザインアイデア

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    この記事を書いた人
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