= MENU =

logo
Column
お役立ちコラム
2025.09.19

スケルトン天井とは?オフィスデザインでのメリット・デメリットや費用を解説

カテゴリー :
オフィスデザインオフィストレンドオフィス内装工事オフィス改装
キーワード :
おしゃれ天井改装空調
スケルトン天井とは?オフィスデザインでのメリット・デメリットや費用を解説

近年、スケルトン天井をオフィスに導入する企業が増えています。スケルトン天井は、企業文化や働き方を表現するレイアウトのひとつであり、解放感や洗練された印象を与えられるほか、機能面でのメリットもあります。

本記事では、スケルトン天井の概要やオフィスに取り入れることのメリット・デメリット、導入のポイントなどを事例も交えながら解説します。

スケルトン天井とは何か?

スケルトン天井とは、天井の仕上げ材(ボードやパネルなど)を取り払って、天井裏の配管やダクト、コンクリートの躯体などをそのまま露出させる仕上げのことです。従来の天井仕上げが持つ「隠す」役割をあえて排除することで、空間に開放感や無骨さ、そしてデザイン性を与えられる点が特徴です。

一般的な天井では、照明や空調設備を天井面に設置し、フラットで整った見た目に仕上げます。一方で、スケルトン天井はそうした設備の裏側を「見せる」設計であり、高さのある空間演出やインダストリアルな雰囲気をつくるのに適しています。

 もともとはカフェやアパレルショップ、ギャラリーなどの商業空間で多く採用されてきましたが、近年では「働く空間も個性やデザイン性を重視する」流れの中で、オフィスへの導入事例も増えてきています。

スケルトン天井の導入が向いている企業

スケルトン天井には「開放感」「デザイン性」「空間の個性化」といったメリットがあり、以下のような企業に特に向いています。

①クリエイティブな業種の企業

広告・デザイン・IT・スタートアップなど、創造的な発想や自由な働き方が求められる業種では、画一的なオフィス空間よりも、刺激のある空間づくりが重視されます。スケルトン天井は、空間自体にアイデアやインスピレーションを与える要素となるため、創造性を促す環境づくりに効果的です。

②来客が多い企業

クライアントとの打ち合わせや社外の人を迎える機会が多い企業にとって、オフィスは来客に与える印象を左右する「会社の顔」といえます。スケルトン天井を取り入れることで、スタイリッシュで洗練された印象を持たせることができ、企業イメージの向上につながります。

③ブランディングを重視する企業

オフィスの内装は、企業のブランド価値を体現する重要な要素です。スケルトン天井を採用することで、他社と差別化された空間をつくり出すことができ、企業の世界観や価値観を明確に伝える手段となります。特に「先進的」「柔軟性がある」「堅苦しくない」といったブランドイメージを持つ企業に適しています。

スケルトン天井のメリット

スケルトン天井は機能性とデザイン性を兼ね備えており、導入することで以下のようなメリットを得られます。

オフィス空間に開放感が生まれる

通常の天井よりも天井高を広げられるため、空間をより広く感じられるようになります。限られた床面積の中でも垂直方向にゆとりが生まれることで、視覚的な解放感をもたらします。

特にクリエイティブな業種(デザイン、広告、IT、スタートアップなど)では、こうした開放的な空間は働く人の発想力や創造性を刺激し、生産性の向上が期待できます。また、高い天井は人に安心感や心地よさを与えるため、来訪者様や従業員に好印象を与える空間設計としても効果的です。

デザイン性の高い空間を演出できる

むき出しになった梁や配管ダクト等の設備が無骨でインダストリアルな美しさを演出し、空間そのものがデザインの一部となります。これにより、記憶に残りやすいオフィス空間を創出することができ、ブランドイメージの向上に貢献します。

従来の均一な天井では表現できない、個性と独自性を持つインテリアデザインが可能となることから、クリエイティブな企業文化を表現する空間づくりにぴったりです。

配線・配管を管理しやすい

通常の天井では、配線や配管、ダクトといった設備類が隠されているため、修理や点検時に天井材を取り外す手間が発生します。しかしスケルトン天井なら、配線・配管・ダクトが視認できるため、トラブル箇所を即座に把握できる利点があります。

また、定期点検の効率が上がり、メンテナンスコストを抑えられる可能性もあります。特にIT機器や通信設備を頻繁に更新する企業にとっては、設備管理がスムーズになる点が魅力です。

スケルトン天井のデメリット・気にするべき点

前述のように、スケルトン天井には多くの魅力がありますが、一方で気をつけるべき点も存在します。特に注意したい点は以下の5つです。

施工費用・原状回復費用が高額になりやすい

スケルトン天井では、既存の天井材を撤去する作業に加え、スプリンクラーをはじめとする防災+空調設備や照明器具の移設・増設が必要になることが多く、施工費用がかさむ傾向があります。

また、賃貸物件では退去時に原状回復義務が発生するケースもあるため、再度天井を元に戻すための追加費用が発生する可能性があります。導入前に、長期的なコストバランスを考慮しておくと良いでしょう。

音が反響しやすい 

通常の天井には遮音材や吸音材が使用されているため、音の反響や外部音の遮断に効果があります。しかし、スケルトン天井ではそれらが排除されるため、空間内の音が響きやすくなり、騒がしく感じられることもあります。

特に、打ち合わせや電話が多い業務環境では防音対策が不可欠となり、追加の施工やパネル設置、吸音材の導入など費用負担も増加します。

温度管理が難しい

天井が高くなることで空間の体積が増し、特に冬場には暖かい空気が上部に滞留しやすくなります。その結果、冷暖房の効率が低下し、空調機器への負担や電気代の増加要因となります。

また、最上階や窓面が広く採光の良いオフィスでは、夏場の直射日光による室温の上昇も懸念すべき点です。快適な室内環境を維持するために、断熱材の工夫や空調機器の増設が必要となる場合があります。

一般的な天井より照明の明るさの調整が必要

スケルトン天井では、照明の配置や光量の調整、光の拡散を意識した設計を行うことが重要です。例えば、吊り下げ型の照明を活用したり、強めの光源を設置したりするなどの工夫が求められます。

スケルトン天井を導入する際のポイント

スケルトン天井を採用する際には専門的な知識や手続きが必要であり、特にオフィスでの採用を検討する場合には事前の準備や確認事項が多く存在します。

以下では、導入を検討する際に押さえておくべき2つの重要なポイントを解説します。

ビル管理会社の承認を得る

賃貸オフィスの場合、最初に確認すべきことは「スケルトン天井の施工が可能な物件かどうか」です。スケルトン天井は天井材を撤去し、配管やダクトを露出させるため、建物の構造や設備への配慮が多く、事前に管理会社やオーナーの承認を得ることが不可欠です。

また、建築基準法や消防法などの法的制約も関係します。例えば、防火区画の考え方や排煙設備の考え方により問題が生じるケースもあり、物件によってはスケルトン天井が施工できない、もしくは入居時の契約上認められていないこともあります。導入を決める前に、必ず事前に詳細な協議を行い、許可を得ることが重要です。

オフィス設計の専門業者へ相談する

スケルトン天井の導入にあたっては、通常の内装工事に比べ高度な設計と施工の知識が求められます。天井裏の配管や配線をそのまま露出させるため、「見せる」部分として美しく整える設計力と施工技術が必要です。照明や空調の配置も従来とは異なる設計が求められるため、経験豊富な業者への相談は欠かせません。

施工業者を選定する際は、リノベーションやオフィスデザインの実績がある複数の専門業者に相談し、相見積もりを取ることがおすすめです。それぞれの提案内容や価格、対応力を比較することで、スケルトン天井の魅力を最大限に活かした空間を実現できるパートナーを見つけることができます。

イルミナが手掛けるスケルトン天井の導入事例

小売業を展開するシュッピン株式会社様は、オフィス内装工事を実施した際、オフィスの一部において天井の仕上げ材を取り払ってスケルトン仕様にしました。これにより天井高を確保し、開放的な空間を演出することに成功しています。

また、オレンジ、青、白など、色による心理的効果をワークスペースに取り込んでおり、スケルトン天井は明るく活気にあふれたオレンジのワークエリアに導入。エネルギッシュなオレンジと、開放的なスケルトン天井の相乗効果により、創造性や発想力を刺激する環境を実現しました。

スケルトン天井の導入によって天井の境界が見えやすくなり、色ごとのゾーンが明確に認識できるようにもなっています。スケルトンならではの“抜け感”と色の演出が相まって、それぞれの空間に個性と役割を持たせる設計になっています。

事例詳細はこちら

デザイン性の高いオフィスデザインはイルミナへ

スケルトン天井は、機能性とデザイン性を兼ね備えた選択肢として魅力的であり、自社のクリエイティブな側面や洗練された雰囲気、開放性を表現するのに最適です。音響や温度管理、光量の調整、メンテナンスなどに注意することで、より機能的で快適な空間を実現できます。
メリットとデメリットを十分に理解し、計画的に導入を進めましょう。

イルミナではスケルトン天井をはじめ、多種多様なオフィスデザインの施工が可能です。安心感のあるプロジェクト推進力や、機能性と意匠性を兼ね備えた設計力を強みにしており、適正なコスト提案のもとトータルでサポートいたします。

是非お気軽にご相談ください。

また、以下の資料では、スケルトン天井以外にもイルミナが提供するオフィスデザインアイデアをご紹介していますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。

各種資料をダウンロードできます

お気軽にお問い合わせください

この記事を書いた人
イルミナ コラム編集部
ひとと企業の成長を創り出す「オフィス」づくりで、みなさまの「はたらく」を明るく、新しくするためのお役立ち情報を発信していきます。
一覧に戻る
Page top